片野メソッド ~働く大人を元気にする自律型人材育成の教科書~最終回 AI時代に必要なのは「魂」のある人材
― AIに仕事を奪われるのか。私は、そこではなく「人間にしかできないこと」を考えたい ―
AIが仕事を変えていく
AIの進化によって、仕事のあり方は大きく変わろうとしています。
文章を書く。
資料を作る。
情報を整理する。
アイデアを出す。
データを分析する。
これまで人間が時間をかけていた仕事が、AIによって短時間でできるようになっています。
では、人間は何をすればいいのでしょうか。
「AIに仕事を奪われる」
そんな不安を感じる人もいるかもしれません。
しかし私は、少し違う問いを持っています。
「AIにできることが増えたとき、人間は何をするのか?」
これから重要になるのは、「AIより速く仕事をすること」ではないと思っています。
AIが得意なことと、人間が担うこと
AIは、大量の情報を処理することができます。
文章をまとめることもできます。
過去のデータから一定のパターンを見つけることもできます。
だからこそ、人間はAIと同じ土俵で競争する必要はありません。
むしろ、
「何をするのか」
「何を大切にするのか」
「誰のためにやるのか」
「どんな未来をつくりたいのか」
という部分が重要になります。
つまり、
答えを出す能力だけではなく、問いをつくる能力。
そして、
その答えに「自分の意思」を乗せる力。
これが、これからの人材に求められるのではないでしょうか。
「魂」とは、根性論ではない
私が「AI時代に魂あり」と言うと、
「精神論ですか?」
と思われるかもしれません。
そうではありません。
私が言う「魂」とは、
自分なりの価値観を持ち、自分の意思で考え、選び、行動する力
です。
誰かに言われたからやる。
みんながやっているからやる。
AIがそう言ったからやる。
ではなく、
「私はどう思うのか」
「私はどうしたいのか」
「何を大切にするのか」
を持つこと。
それが、私の考える「魂」です。
AI時代に「主体性」がさらに重要になる理由
ここまでのコラムで、私は「守体性から主体性へ」という話をしてきました。
これはAI時代に、さらに重要になると考えています。
なぜなら、AIが便利になればなるほど、
「考える前にAIに聞く」
ということも起こり得るからです。
もちろん、AIを使うこと自体は悪いことではありません。
むしろ、積極的に活用すべきです。
しかし、
「AIが言ったから、それをやる」
だけでは、人間の主体性は弱くなってしまいます。
大切なのは、
AIに答えを出してもらうことではなく、
AIを使って、自分の答えをつくること。
AIを「代わりに考えてくれる存在」にするのではなく、「自分の思考を深める道具」にする。
この違いは非常に大きいと思います。
これからの人材育成は「スキル」だけでは足りない
これまで企業研修では、
営業スキル。
コミュニケーションスキル。
マネジメントスキル。
プレゼンテーションスキル。
こうした「できること」を増やすことが重視されてきました。
もちろん、それは必要です。
しかし、スキルだけでは足りません。
なぜ、そのスキルを使うのか。
何を実現するために使うのか。
誰のために使うのか。
ここまで考える必要があります。
だから私は、
「能力開発」と「人間開発」はセット
だと考えています。
スキルを持っている人ではなく、
「自分の意思で、そのスキルを使える人」
を育てる。
これが、これからの自律型人材育成には必要です。
「自分で決める」ことから始まる
AI時代だからといって、特別なことをする必要はありません。
まずは、小さなことから自分で決める。
今日何をするのか。
誰に声をかけるのか。
何を改善するのか。
どんな仕事を大切にするのか。
そして、
「なぜ、それをするのか」
を自分に問いかける。
自分で考える。
自分で選ぶ。
自分で行動する。
そして、結果を自分で振り返る。
この繰り返しが、主体性を育てます。
企業が育てるべきなのは「AIを使える人」だけではない
もちろん、AIを使いこなせる人材は重要です。
しかし、それだけではありません。
AIを使って何を実現するのか。
AIによって生まれた時間を何に使うのか。
AIでは代替できない、人との関係をどうつくるのか。
そして、会社や社会にどんな価値を生み出すのか。
そこまで考えられる人材が必要になります。
だから私は、これからの企業には、
AIを使える自律型人材
が必要だと考えています。
AIに仕事を奪われないためではありません。
AIを使って、人間にしかできない仕事をもっと大きくするためです。
「人間らしさ」は、これからの武器になる
人を励ます。
人の可能性を信じる。
誰かの背中を押す。
失敗した人に寄り添う。
相手の表情から感情を読み取る。
同じ言葉でも、その人に届くように伝える。
自分の経験や失敗を、誰かの未来のために語る。
こうしたことは、単純な情報処理だけでは語れません。
人間だからこそできることがあります。
だから私は、
AIが進化するほど、人間の価値がなくなるのではなく、人間にしかできない価値がより明確になる
と考えています。
AI時代に、働く大人を元気にする
私が掲げているのは、
「AI時代に魂あり!働く大人を元気にする!」
というメッセージです。
これは、AIを否定する言葉ではありません。
むしろ逆です。
AIをどんどん使えばいい。
便利なものは、どんどん使えばいい。
そのうえで、
「あなたは、何をしたいのか?」
「あなたは、誰を幸せにしたいのか?」
「あなたは、どんな未来をつくりたいのか?」
という、人間にしかできない問いを持ってほしい。
株式会社ファーストステップが目指す「自律型人材育成」も、最終的にはここにつながります。
守られる人から、自ら考える人へ。
指示を待つ人から、自ら動く人へ。
ポジションをこなす人から、ミッションを生きる人へ。
そして、AIを使う人から、AIを使って未来をつくる人へ。
人間にしかできない仕事をしよう
AI時代に必要なのは、
「AIより優秀な人間」
ではないのかもしれません。
AIにはAIの得意分野がある。
人間には、人間の得意分野がある。
だからこそ、競争するのではなく、共存する。
AIに任せられることはAIに任せる。
そして、人間は人間にしかできないことに、もっと時間を使う。
人を想う。
人を動かす。
未来を描く。
問いをつくる。
決断する。
責任を持つ。
そして、自分の人生を自分で選ぶ。
それが、AI時代における「主体性」なのだと思います。
AI時代だからこそ、人間らしく。
効率化できる時代だからこそ、何に情熱を注ぐのかを考える。
便利になる時代だからこそ、自分の意思で選ぶ。
私はこれからも、
「受けて良かった」ではなく、「受けてからが始まりだった」
そう思ってもらえる人材育成を通じて、働く大人を元気にしていきたい。
AI時代に魂あり。
その魂を持って、自分の人生を、自分の仕事を、自分の未来を動かす。
そんな人が増えれば、企業も、地域も、きっともっと元気になる。
明日からもまた、日本中の働く大人を元気にしていきます。
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