片野メソッド ~働く大人を元気にする自律型人材育成の教科書~第4回 モチベーションに頼らない人が、成果を出し続ける理由
「今日はやる気が出ない」は、行動しない理由になるのか
「今日はどうしてもやる気が出ない」
仕事をしていれば、誰にでもそんな日があります。
朝から気分が乗らない。
仕事が面倒に感じる。
やらなければいけないことは分かっているのに、なかなか手をつけられない。
そんなとき、多くの人は「モチベーションが上がるのを待つ」という選択をします。
しかし、私は研修でこう伝えています。
「やる気が出るまで待っていたら、人生はなかなか前に進まない。」
モチベーションは、常に一定ではありません。
だからこそ、成果を出し続ける人は「モチベーションが高い人」なのではなく、モチベーションに左右されずに行動できる人なのです。
モチベーションは「感情」。行動は「選択」
モチベーションには波があります。
嬉しいことがあれば上がる。
褒められれば上がる。
成果が出れば上がる。
逆に、失敗すれば下がる。
嫌なことがあれば下がる。
人間である以上、これは自然なことです。
だからこそ、「モチベーションが高い状態を維持しよう」とするよりも、
「モチベーションが低いときでも、最低限やることを決めておく」
ことが重要になります。
セルフマネジメントとは、感情を完全にコントロールすることではありません。
感情に左右されながらも、自分の行動を選択することです。
「やる気→行動」だけではない
一般的には、
やる気が出る
↓
行動する
と考えがちです。
しかし、実際には逆もあります。
まず行動する
↓
小さな成果が出る
↓
「やってみたらできた」と感じる
↓
次の行動につながる
という流れです。
例えば、仕事が面倒でメールを後回しにしていたとしても、まず1通だけ返信してみる。
資料作成が億劫でも、まずタイトルだけ入力してみる。
運動する気になれなくても、とりあえず靴を履いて外に出る。
「全部やる」必要はありません。
最初の一歩を小さくする。
これだけでも、人は動き始めることができます。
「完璧にやる」から「まずやる」へ
行動できない人の特徴の一つに、「最初から完璧にやろうとする」というものがあります。
「ちゃんと時間を確保してからやろう」
「完璧な計画を立ててから始めよう」
「準備が整ってから挑戦しよう」
でも、準備が整う日は、意外と来ません。
だからこそ私は、
「100点を目指して動けないより、30点でも動いた方がいい。」
と考えています。
動きながら修正すればいい。
やりながら考えればいい。
失敗したら、そこから学べばいい。
大切なのは、「動かない完璧」より「動きながらの改善」です。
「やる気」を個人任せにしない
これは個人のセルフマネジメントだけではありません。
企業の人材育成においても重要な視点です。
「社員のモチベーションを上げたい」
という相談を受けることがあります。
しかし、私は「モチベーションを上げる施策」だけでは十分ではないと考えています。
社員が自分で目標を設定し、自分で考え、自分で選択し、自分で行動できる環境をつくる。
そして、行動したことを認めてもらえる。
小さな成功体験を積み重ねられる。
そんな環境が、自律型人材を育てていきます。
だからこそ、
「やる気を管理する」のではなく、「自ら動ける仕組みをつくる」。
これが、自律型人材育成におけるセルフマネジメントの考え方です。
「やる気は、インフラだ。」
私は、「働く大人を元気にする」という想いを持って研修をしています。
なぜなら、人が働くうえで「やる気」は特別なものではなく、毎日の仕事を支えるインフラのようなものだからです。
ただし、やる気は誰かに与えてもらうものではありません。
自分で生み出すこともできます。
そのために必要なのが、
「自分は何のために働くのか」
「何を実現したいのか」
「今日、自分は何を選択するのか」
と、自分自身に問い続けることです。
モチベーションではなく「意思」で動く
毎日、絶好調である必要はありません。
気分が乗らない日があっていい。
失敗する日があっていい。
立ち止まる日があっていい。
それでも、「今日は何をするのか」を自分で決める。
その積み重ねが、セルフマネジメントです。
そして、自分で自分を動かせるようになることが、自律型人材への第一歩です。
やる気を待つな。
まず動け。
動けば、感情が変わる。
感情が変われば、次の行動が生まれる。
その小さな一歩の積み重ねが、やがて大きな成果をつくります。
モチベーションに人生を支配されるのではなく、自分の意思で今日を選ぶ。
それが、片野泰敬が考えるセルフマネジメントです。
CONTACT お問い合わせ
ご相談・ご依頼・お仕事のご相談など、
お気軽にご連絡ください。